東京都杉並区立松庵小学校
5年2組33名 1回目:2012年11月6日、2回目:12月11日
学校は井の頭公園やJR中央線西荻窪駅などが近い大都市の居住地域にある。都会っ子らしい賢そうな顔が「自由に使えるカメラを持てる」で更に輝きを増す。頭の中は「何を写そう?」が渦巻いている。1回目では、自由な発想で写してもらうかに腐心。「自由だがマナーは守る」を約束させて渡す。2回目は、プリントを前に子ども達が自由に話し合い、「面白い」「すごい」「どうして、なぜ写したの?」等の会話がキラキラ飛び交う。彼らの言葉を使い、写真の持つ力(文や言葉との違い)、表現するとは、を説明した。取り巻く知的環境レベルが高いせいか、反応が素早くストレートな事に新鮮な驚きを覚えた。
(記・撮影/髙本裕久)
5年1組35名 1回目:2012年11月6日、2回目:12月11日
2組より2名増え35名、やはり美人のベテラン先生のクラス。そのせいかヤヤお行儀はよいが「はやくカメラを…」と顔にかいてある。(コンタクトシートをみて)撮りすすむにつれ思考が深化していった子。閃き勝負、脈絡はない、が面白い画をつくる子。ひたすらに努力を重ねる子。半分過ぎで飽きる(男児に多かった)。人を写し続けた子、所有物に深い愛着を感じる子。個性があふれ際立つ。大伸ばしの紙焼きを前に、自作とは思えず「きれい」「良くうつるネ」で「私もカメラマンになれる~?」と聞かれた。モダンな画づくりが目立ったクラスでもあった。
(記/髙本裕久、撮影/伊藤久巳)