2024年01月11日 上吉川祐一
― 牛革製品ができるまでの過程を丹念に取材 ―
写真展について
富士フイルムフォトサロン若手写真家応援プロジェクト【写真家たちの新しい物語】
畜産農家からタンナー※までを丁寧に取材し、牛革製品が完成するまでの過程を撮影した作品を展示。
普段は見る機会の少ない皮の加工工程やそれを支える職人たちの真剣な表情などを、ライティングなど細部にまでこだわって撮影した作品により、現場の臨場感が伝わる写真展。
牛を食肉加工した際に副産物として産出される皮を利用して制作された牛革製品を通じて、「いのちの大切さ」について考えるきっかけとなる写真展。
写真家からの写真展紹介
皮革産業の盛んな兵庫県たつの市で生まれ育ちました。初めて牛革財布の撮影依頼を受けたのは15年前。その後も依頼をいただく中で、どのような過程を経て牛革製品となっていくのかに興味が湧き、取材を続けてきました。食肉加工をするための屠畜場では目を背けたくなるようなシーンもありましたが、大切な命をいただいて生活をしているという事実にあらためて気付かされました。私たち消費者が目にするのは製品となった後ですが、その過程には多くの人たちが関わっています。写真展を通じてその人たちの思いとともに私たち人間は動物や生き物たちに生かされているということが少しでも伝わればうれしく思います。
上吉川 祐一 写真展「いのち」
会 期:2024年1月19日(金)~2月1日(木)会期中無休
時 間:10:00-19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで)
会 場:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース2
〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番地3号 東京ミッドタウン・ウェスト1F
ウェブサイト:https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240119_02.html
巡回展
富士フイルムフォトサロン 札幌
2024年3月15日(金)~3月20日(水・祝)
富士フイルムフォトサロン 大阪
2024年5月17日(金)~5月30日(木)(5月23日(木)、30日(木)は14:00まで)
上吉川 祐一 (かみよしかわ ゆういち)
1978年、兵庫県たつの市生まれ。7年間のスタジオ勤務を経て薬師山写真館を設立。これまでにポートレート8,000組、ウエディング3,700組を撮影。ポートレートからドキュメンタリーまで臨場感や空気感を大切にした撮影を行っている。主な写真展にたつの市企画展「ParisTatsuno」(2020年/たつの市大正ロマン館)、「Paris2020」(2021年/ソニーストア大阪αPLazaギャラリー)など。
第59回富士フイルム営業写真コンテスト テーマ賞など受賞多数。
公益社団法人 日本写真家協会会員。