第1回 メモリーカードの基本の基本
カードの種類 静止画撮影枚数の目安 動画録画時間の目安
デジタルカメラが普及してカメラの持つ記録性を支えるフィルムはメモリーカードへと代わりました。フォトグラファーが安心して使えるメモリーカードの種類はフィルムの種類よりも多く形は同じでも、その性能はかなり違っています。今回はメモリーカードのシェアでナンバーワンのサンディスク株式会社の羽田野恵美氏、長谷川史子氏からお話を伺いました。
初回の今回は、「メモリーカードの基本の基本」としてメモリーカードの種類と特徴、静止画撮影枚数の目安、動画録画時間の目安について取り上げます。
次回以降は、「正しいメモリーカードの選び方」や「表記の見方」の他、「素朴な疑問」などについて取り上げる予定です。
メモリーカードの種類
メモリーカードはフォーマットによっていくつかの種類がありますが、このページではフラッシュメモリ(Flash Memory)と呼ばれる不揮発性メモリの中でもカメラの記録メディアとして利用されるメモリーカードを中心に検証するものです。
デジタルカメラ用のメモリーカードはこれまでに様々なフォーマットが存在していましたが、現在はCF、SD、XQDの他、今後の採用が期待される最新のCFastを加えた4種類に集約されている状況です。
下記の表は各メモリーカードの画像と特徴をまとめたもので、画像をクリックすると拡大画像を見ることができます。
CF(Compact Flash) |
コンパクトフラッシュ(Compact Flash)最大転送速度 UDMA7 167MB/s Q:コンパクトフラッシュは長い間、ハイエンドデジタルカメラの記録メディアとして採用されていますが、今後はどうなりますか? Q:コンパクトフラッシュには「X倍速」という表記で書かれていることがありますが、基準になるスピードは何ですか? |
CFast(2.0) |
CFast(2.0)次世代メモリーカードの規格、SATA3(シリアルATA3)インターフェースを搭載し、最大転送速度 6.0Gb/s(600MB/s)を 実現 Q:オリンピック・イヤーの今年、発売が予想されるハイエンドのデジタル一眼レフへのCFast採用は? ※2016年4月26日追記 |
SD |
SDサンディスク、東芝、パナソニックによる共同開発規格 SDカード サイズの違いによる種類miniSD
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XQD速度理論値 2.5Gbps ※2016年4月26日追記 |
静止画撮影枚数の目安
画素数 | JPEG ファイルサイズ |
8GB | 16GB | 32GB | 64GB | 128GB |
2400万画素 | 10MB | 600枚 | 1,200枚 | 2,400枚 | 4,800枚 | 9,600枚 |
1800万画素 | 8MB | 760枚 | 1.520枚 | 3,040枚 | 6,080枚 | 12,160枚 |
1600万画素 | 7MB | 1,000枚 | 2,000枚 | 4,000枚 | 8,000枚 | 16,000枚 |
1400万画素 | 4MB | 1,600枚 | 3,200枚 | 6,400枚 | 12,000枚 | 25,000枚 |
※撮影可能枚数はあくまでも目安です。撮影時の解像度、圧縮率、ビットレート、コンテンツ、ホスト機器などによって異なります。
動画録画時間の目安
ファイルサイズ | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | 128GB |
4K動画 | 2分 | 4分 | 8分 | 16分 | 32分 |
フルHD動画 | 20分 | 40分 | 1時間20分 | 2時間40分 | 5時間20分 |
HD動画 | 40分 | 1時間20分 | 2時間40分 | 5時間20分 | 10時間40分 |
※あくまでも目安です。録画時間は、ファイルサイズ、解像度、圧縮率、ビットレート、撮影内容、ホスト機器によって異なります。
※4K動画 4096×2160 500Mbps フルHD動画 1920×1080 30FPS
HD動画 1280×720 30FPSの場合。
上記表はサンディスクの許諾を得て「失敗しないSDカードの選び方(PDF」内の表を転記したものです。
撮影と文:加藤雅昭
協力・画像提供:サンディスク株式会社