写真フィルムを長期保存するには…
―無酸・中性紙の包材を前にして―
皆さまが撮られてこられた数多くの写真フィルムが、知らぬ間に劣化が進み使用できないまでにダメージを受けていることをご存知ですか。「日本写真保存センター」では2007 年から、文化庁の委嘱を受けて「写真フィルムの収集と保存について」調査研究を行っています。これまで最も一般的に使われてきたTAC(トリアセテートセルロース)フィルムの劣化現象のひとつにビネガーシンドロームと呼ばれるベースの加水分解があります。フィルムから発生した酢酸が蓄積すると、自触媒作用によってさらに劣化は促進されます。その劣化軽減対策として酢酸ガスの除去を目的としたケミカル除去シートの使用や、新しい写真包装材料への入替などを行い、その調査結果を示し、保存方法および環境の改善を提案します。
併せて博物館や美術館で用いられているケミカル対策の事例も紹介します。さらに、保存資料関係企業各社の協力をえて、フィルムを長期に保存するための包材についても具体的に説明いたします。
日時: | 2014年2月5日(水)13:30 ~ 16:30 |
会場: | 池袋サンシャイン文化会館7階 |
テーマ: | 「フィルムを長期保存するための諸要件について」 |
講師: | 山口孝子(東京都写真美術館 保存科学専門員)
増田竜司(日本無機(株)商品開発知財部) |
協力: | (株)コスモス インターナショナル、(株)資料保存器材、特種紙商事(株)
日本無機(株)、フォト・ギャラリー・インターナショナル、 ラーソン・ジュール・ニッポン(株) ※50 音順 |
定員: | 100名(満席となりました。) |
参加費: | 無料 |
申込先: | (公社)日本写真家協会・事務局
FAX:03-3265-7460 または、E-mail:info@jps.gr.jp |
FAX申込用紙: | 満席となり受付は〆切りました。 |
申込期限: | 2014年1月31日(金)まで |
主催: | 公益社団法人日本写真家協会
〒102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル 303 TEL03-3265-7451 |