新製品よもやま話 !!
・気になる最新カメラ Nikon D6 ~大津茂巳~
Nikonから、新型フラッグシップD6が発売されました(2020年6月5日発売)。写真展事業委員の大津茂巳が、D6について語ります。
■ NIKON D6(発売:2020年6月5日)
株式会社ニコンイメージングジャパンから、新製品フラッグシップ一眼レフカメラD6をお借りできたので、写真展事業委員会委員長である私、大津(https://shigemi-otsu.jp)が、琵琶湖での愛犬カブさんとの夏休みで、D6のテスト撮影を兼ねてレビューしますね~~~(*^o^*)
昨今はミラーレスカメラの話題でいっぱいの世の中ですが、動体撮影ではまだまだ一眼レフに分あるのではないかと私は思っている。オリンピックイヤーであるはずだった今年に、Canon、Nikonともにフラッグシップ一眼レフをリリースしてきたのであるが・・・
まずは外観だが、先代のD5と比べほとんど変わらない。大きく違うところは軍艦部とモードダイヤル部である。モードダイヤル部はぐっぐっととせり出して操作性が良くなっている。リモート撮影時に盗難防止効果が期待される「ケンジントンロック」の対応のため、縦位置レリーズの位置が若干前に来ているようである。
そのおかげか、たまたまなのかD5では横位置のホールド時、掌が縦位置レリーズに当たりレリーズが不能になってしまうことが多かった。今回前に来たことにより干渉がなくなり、横位置撮影時に縦位置レリーズをロックしなくても良いのは嬉しい限りである。(もしかしたら私だけかも・・・(^0^;)
さてさて今回のテスト撮影の目玉はニコン史上最強AFである。
全点、クロスセンサーで選択可能な高密度105点AFシステム【NEW】
105点のフォーカスポイントはすべてクロスセンサーで、全点が選択可能。構図をずらすことなく、被写体のピントを合わせたい部分にAFでピント合わせができます。しかも、ひとつひとつのフォーカスポイントを縦横3列ずつのトリプルセンサー配列とし、AFエリアをD5比約1.6倍の高密度でカバー。小さな被写体もより確実に捉えることができます。
(ニコンイメージングジャパンのウエブサイト https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d6/より引用)
全点クロスセンサーの105点AFシステムは精度と正確さで期待に応えてくれた。カブさんの琵琶湖畔のランでは、グループエリアAFのパターンで狙った動体を逃がさないで撮影が可能で、D5と比べると凄く進化していると感じた。
カブさんのテンポ良く接近する様子を撮ったが、手前に草がかぶっても確実に顔や瞳にフォーカスし続けてくれているようである。これは犬などのラン撮影では嬉しい限りである。
あと、D5で苦手であった逆光時のコンティニアスAF撮影だが・・・ 逆光時、D5では12コマすべてにピントが合うことはまれであった。D6では見事に14コマすべて瞳にピントが合っている状態が可能であったのは衝撃的な進化である!!
高速連写性能も磨きをかけている。AF/AE追従で約14コマ/秒、最大200コマまでのメカニカルシャッターによる高速連続撮影を実現しているらしいので、シャッターチャンスに強いのことが期待できる。まだまだいろいろ試したいところではあるが、満足の得る結果は出ていると感じたテスト撮影であった。
最後に残念なことは、AFのほかは大きく進化した実感はなく、価格的にアマチュアカメラマンには敷居が高いのは否めないです。しかし、D5を使っている私みたいなプロカメラマンにとっては、信頼性の向上を購入する価格ではあるなぁと感じることもできますね!!
今後も一眼レフは是非とも続けていって貰いたいと思う今日この頃です。
またこのレビューは私のブログでも紹介しております。
(大津茂巳 blog「a magic lantern」 https://shigemi-otsu.jp/ ブログ一覧ページ /)