2024年12月15日 野口毅
最盛期の1960年には約5300人もの人が住み、当時日本一の人口密度を誇っていた。
玄関脇に積み上げられた新聞の発行日は、昭和48年7月22日(1973)「日航ジャンボ機ドバイに着陸」の記事である。
半年後の昭和49年(1974)1月15日に端島炭鉱は閉山し、同年4月20日に全ての島民が島を離れた。
明かりを失った島に灯台の小さなあかりだけが灯る。
通称「軍艦島」と呼ばれる「端島」は、現状ほぼ全てが「危急存亡状態にあるコンクリート構造物」である。
世界文化遺産に指定されている端島の「建造物群の調査保全活動」は続いている。
国内最古のRC集合住宅の一つである「30号棟」は、2020年3月の暴風雨により大きな被害を受けた。
閉山から50年の2024年、日々昨日とは違う端島。
いまの端島のすがたを残す一つの術(すべ)としての記録である。
撮影・展示は、長崎市の許可を得て行っております。
作品点数:93枚
野口 毅 写真展 HASHIMA「危急存亡状態にあるコンクリート構造物」の島
会 期:2024年12月19日(木)~ 2025年1月6日(月)
休館日:12月24日・25日・年末年始休業12月28日~1月3日
時 間:10:00 〜 18:00(最終日 15:00まで)
会 場:OM SYSTEM GALLERY(旧 オリンパスギャラリー東京)
住 所:東京都新宿区西新宿 1-24-1 エステック情報ビル B1F
URL:https://note.jp.omsystem.com/n/ne07d803b1785
野口 毅 プロフィール
建築写真家
1957年 福岡県生まれ
1985年 野口写真事務所
明治から始まる洋式灯台の美しさや、文化、歴史に興味を持ち
2005年から灯台の撮影を始めるが、翌年12月に全ての灯台が無人となった
いまもカメラとドローンを携え沿岸をめぐる
著書「Lighthouse」 すくっと明治の灯台64基 ・ バナナブックス
公益社団法人 日本写真家協会 会員
公益社団法人 日本写真協会 会員
一般社団法人 日本ペンクラブ 会員
公益社団法人 燈光会 会員
2008年12月12日 〜12月17日 「lighthouse」 (神楽坂 アユミギャラリー)
2009年10月16日 〜10月25日 「神奈川の灯台・明治の灯台 」(藤沢 GALLERY CN)
2010年 1月 8日 〜 1月13日 「lighthouse Ⅱ」 (神楽坂 アユミギャラリー)
2010年11月16日 〜11月21日 「lighthouse Ⅲ」 (京都 同時代ギャラリー)
2012年 3月 〜11月 フランス国立海洋博物館「灯台展」において作品展示
2012年12月20日 〜12月25日 「lighthouse Ⅳ」(早稲田スコットホールギャラリー)
2015年 7月26日 〜8月 1日 室蘭海上保安部主催 チキウ岬灯台95周年記念 写真展(旧室蘭駅舎)
2015年10月10日 〜11月 3日 第四管区海上保安本部主催 147周年灯台記念日 写真展(明治村 北里研究所本館)
2017年 7月 7日 〜 7月13日 「lighthouse Ⅴ」 (富士フイルムフォトサロン 東京)
2018年 3月 2日 ~ 3月 8日 「lighthouse Ⅴ」 (富士フイルムフォトサロン 大阪)