2023年05月17日 宇井眞紀子
1984年、写真学校の卒業制作として取り組んだダンサーの撮影。滴る汗と指先や爪先まで神経のゆきとどいたダンサーの肢体に魅了され、肉体のフォルムとダンサーの動きが調和した「究極の瞬間」を捉えたいという想いでシャッターを切り続けました。ノートリミングにこだわって、ダンサーの激しい動きと格闘する様に撮影した作品です。87年の初個展の時の作品に未発表の作品も加えて、新たな構成でご覧いただきます。
宇井眞紀子 作品展 「ダンサー」
会 期:2023年5月9日(火)~6月4日(日)毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
時 間:10:00~17:00 入館無料
会 場:JCIIフォトサロン
東京都千代田区一番町25番地JCII一番町ビル
TEL:03-3263-7110
ウェブサイト:https://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/2023/03/13/33123/
展示点数:モノクロ作品 59点
宇井 眞紀子 (うい まきこ)
1960年、千葉県生まれ。1983年に武蔵野美術大学卒業後、日本写真芸術専門学校に入学。写真家・樋口健二に師事し、1985年の卒業後はフリーランスとして雑誌を中心に活動を始める。1992年、アイヌ民族の取材を始める。1999年、東京の廃線跡の取材を始める。2009年より全国に暮らすアイヌ民族100組を撮影する写真集出版プロジェクトを始める。2014年、多磨全生園の入所者の方々を撮影。日本写真芸術専門学校講師、武蔵野美術大学非常勤講師。公益社団法人日本写真家協会会員。
受賞歴:第4回さがみはら写真新人奨励賞(2004年)、第28回東川賞特別作家賞(2012年)、第1回笹本恒子写真賞(2017年)、平成29年度東村山市文化芸術表彰(2017年)。
主な写真集:『アイヌときどき日本人』(社会評論社、2001年)、『眠る線路』(ワイズ出版、2003年)、『アイヌ、風の肖像』(新泉社、2011年)、『いのちの森に暮らす』(東村山市 多磨全生園入所者自治会、2015年)、『アイヌ、100人のいま』(冬青社、2017年)、『伝え守る アイヌ三世代の物語』(少年写真新聞社、2021年)。
主な写真展:「Dancers in The Light」(ドイフォトプラザ/1987年)、「アイヌときどき日本人Ⅱ TOKYO 2002-2009」(コニカミノルタプラザ/2010年)、「アイヌ、風の肖像」(銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン/2011年)、「アイヌ、100人のいま」(キヤノンギャラリー/2017年)、「息の緒」(オリンパスギャラリー東京/2021年)。