ケータイやデジタルカメラが巷にあふれ、スナップ写真を撮ったり撮られたりする機会が増えています。しかしながら、そこに立ちはだかるのが「肖像権」。本書は、写真家が写される人との良好な関係をどのようにして築き、お互いが信頼の上にたって写真の撮れる状況を組み立て、素晴らしい写真が撮れることを目的に執筆しました。事前に断るだけでなく、撮ったら「ありがとう」といった言葉や会釈をすることで、写された人との対話を大事にしようといったマナーやモラルについても言及しています。
アマチュア写真家のみなさんが心配されている「人物が入っている写真はもう撮れない」といった状況を払拭していただく、格好の肖像権に関する簡明なQ&A書。
内容:目次から
楽しく写真を撮るために 田沼武能
「肖像権」とはなにか 松本徳彦
Q&Aスナップ写真と肖像権
松本徳彦、毛利壽夫、山口勝廣
1 こんな場所で撮っていいの?
2 撮った写真を公表したい
3 パブリシティーがらみの写真
4 写真を撮ってトラブルに
5 そのほかのケース
鼎談 スナップ写真をこう撮ろう
写真の著作権・参考文献
法的視点から見た「肖像権」について 北村行夫
法的視点から見た「著作権」の基本について